ながあきがんばって!

関西の中年AWSエンジニアブログ

【リモートワーク Advent Calendar 2015】在宅勤務で得られるもの、失うもの

リモートワーク Advent Calendar 2015の21日目のブログです。

自宅からオフィスまで片道約1時間。
普通に通える距離なのですが、
頑なに在宅勤務を続けているという贅沢なAWSエンジニアです。
本日は、在宅勤務を約1年近く続けて気付いた「得られるもの、失うもの」について書きたいと思います。

きっかけは家族との晩ご飯

会社の基本勤務時間帯は10-19時。
一般的な勤務時間帯ですね。
ただこれだと、定時で業務を終えたとしても家族と晩ご飯が食べられないのです。
そんな中、今年初めにスタートした社内でのリモートワークの制度。
最低限のルールはありますが、大雑把に言うと

「オフィスでの勤務よりパフォーマンスが上がるなら、在宅勤務の日を設けてOK」

という制度です。
在宅勤務をするつもりで入社したわけではなかったのですが、
これを機にまさかのリモートワーカーになりました。 

在宅勤務ではパフォーマンスが出せない?

先ほど書いたように、社内でのリモートワークの制度は、
よりパフォーマンスを上げるための制度です。
家族と過ごせる時間、家事に費やせる時間が増えればOK!
ではなく、本業のパフォーマンスが落ちてはお話になりません。
社外の方からは、よく「自宅でちゃんと仕事できんの?」と聞かれます。
私の場合、同じ時間だけ勤務するならオフィスのほうがパフォーマンスが出せますね。
我が家と比較したオフィスの良さを挙げてみましょう。

  • 高速で安定したネット環境
  • 贅沢な大きめのディスプレイ
  • 業務で使える内線・外線電話
  • 電源、冷暖房完備
  • コーヒー・ミネラルウォーター飲み放題
  • 仕事中に邪魔が入らないwww

在宅勤務をしていると、オフィスの有り難みを心の底から実感します。
それでもなぜ在宅勤務なのか。

幸いなことに、私の家庭は夫婦共働きであり、子ども達は学校・保育園に通っています。
日中は、自分独りの時間帯が確保できます。
つまり、家族が留守である時間帯が勝負なわけです!!
(私の場合は、家族が常に家に居るなら在宅勤務は無理ですね。)
よって、家族が留守の時間帯に業務をこなさなければなりません。
これは集中せざるを得ないですよね。
なので私の場合は、「自宅だから集中せざるを得ない」のです。

そして何よりも在宅勤務を選択している重要なポイントは、
通勤時間を有効活用できることです。
通勤の往復2時間を徹底的に自分に投資することで、
トータルのパフォーマンスUPに注力できます。

在宅勤務で得られるもの

私は十数年勤務した情シス子会社SE職を経て、
昨年、クラウドインテグレーターという
自分にとっては未知の職種に大きく舵をきりました。
プロのエンジニアとして、
少なくとも年齢相応の価値を出さねばという焦りが常にあります。
そして今の職場には、自分がやりたいこと、(良い意味で)自分がやらねばならぬこともたくさんあります。
しかしながら、共働きであること、今はまだ子どもが小さいことから、
家事に費やす時間も多いです。
だからこそ、とにかく10分でも時間が必要なんです。

在宅勤務で得られた通勤時間を何に投資するか。
私は、より多くの業務をこなすことではなく、
自分の未来に繋げるための時間、自分の価値創出の時間として投資しています。
これは例えるなら、プロスポーツ選手でいうトレーニング、
プロの職人でいうと仕事道具を揃えたりメンテナンスする時間といえるでしょうか。
この時間が確保できなければ、
業務改善も、CoderDojo長岡京(子ども向けプログラミング道場)の運営も
手が出せなかったですね。

しかし、毎日2時間フルに自分のために使えるのかというと、無理な日も当然あります。
業務が立て込んでいる日は、タスクをこなすために費やさないといけません。
また子どもが朝早く目を覚ました日は、自分の時間を使うことはできずに終わります。
確保した通勤時間分だけに頼らず、 時間を捻出する努力(何かを捨てる決断)はやっぱり必要ですね。

在宅勤務で失うもの

私の場合は、通える距離にオフィスがあります。
オフィスに行けば、対面でしか生まれないどうでも良い雑談があります。
「そっちのチーム最近どうよ?」みたいな会話もできます。
わざわざチャットや内線で聞くまでもない、
ちょっとした技術的な質問もできます。
これらのコミュニケーションがないことは、自分にとっても損失だし、
いつもオフィスに出社しているメンバーにとってもきっと同じなんですよね。
自分の時間効率を頑なに追求するのも良いでしょう。
しかし、それが続くとチーム、組織として大事なものを失っているかもしれません。
というわけで、週1回はオフィスのメンバーに会うために通うことにしています。
これからも在宅メインの生活を続けたいと思いますが、
引き篭もりにはならないようにしないと。

最後に

家族、仕事、、優先順位は人それぞれでしょう。
自分が最も大切なことに時間を費やしたいですよね。

今の職場でなければ、
リモートワークの制度がなければ、
目の前の業務をこなすだけで終わる日々だったかもしれません。
いつまでこのような生活ができるかわかりませんが、
リモートワークの制度のお陰で、
結果として家族との晩ご飯の時間も確保できたわけです。

慣習にとらわれず挑戦できる職場、
働きやすい世界を実現してくれる各種クラウドサービス、
そして毎日元気に過ごしてくれる家族に感謝です。