『非常識な本質』に学ぶチームビルディング
はじめに
自分はモータースポーツにおける舞台裏のドラマが好きということもあり、書籍『非常識な本質 ヒト・モノ・カネ・時間がなくても最高の結果を創り出せる』を手に取りました。
この書籍では、ニスモのレース監督(国内耐久メーカー選手権3年連続チャンピオンなど)、そして日産GT-R(R35)開発責任者であった著者水野氏が「プロフェッショナルとしての心構え」「プロジェクトチームのあり方」「GT-Rで目指したビジネスモデル」について語られています。
(本書ではキーワードとしては出ませんでしたが、)アジャイル開発に通じる考え方が随所にあります。IT業界の自分とは異業種の世界でしたが、自分の置かれている状況と重ねて読むことができました。共感できる、興味深い記載が多かったため、所感を記します。
最高の結果に近づくために
何回"頭をガツンとやられた"か
日頃どれだけアンテナを張って、謙虚に物事を捉えようとしているか。まずはその姿勢が大事なんじゃないかなと。その姿勢がないと、貴重な気付きに繋がらなかったり、クレームなどは単なる不愉快な出来事と捉えて終わってしまいます。得られた気付きの中でも、頭をガツンとやられるような貴重で強烈な一発が、自分にとって大きな方向転換のきっかけになるのでしょう。
同じバスに乗れているか?
本書では、最高の結果を創り出すためには
「本質」をつかもうと意識すること、ただこれだけです。
とあります。しかし、恐らく本書の内容だけでは難しくて、著者のプロジェクトチームは『アジャイルサムライ』でいうところの"同じバスに乗せる"ことがしっかりできていたのではないでしょうか。レース監督時代においては、「我々は、なぜ勝たなければならないのか。」チームメンバーが同じゴールを共有し、同じ方向を目指していたのでしょう。
#この記事は継続改訂中です。